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「大」を戒める?

平川克美『小商いのすすめ―「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ』ミシマ社2012という本を読んだ。
著者平川克美はその昔内田十樹と渋谷で翻訳業をやっていた人。内田の自己紹介にはよく出てくる人が本人の著作を読むのは初めてである。
未だに成長神話の上に乗ろうと悪あがきする人はまれだが、かといって縮小するのが正解かと問われれば分からない。著者はどちらでもなく均衡であると説く。
ところで古い話だが、日本が成長を目指してがらりと変わったのは1964年の東京オリンピックからであると言う。僕が小学校に入るころである。はてそうだったのだろうか?と振り返るとその年にそう言えば僕も江古田の団地から大泉学園の一軒家に引っ越した。日本中が開発された年だったのかもしれない。
そんな本を読んでいたら渡辺 真理 、 下吹越 武人さんから 『小さなコミュニティ―住む・集まる・つながること 』彰国社2012という本を頂いた。「小」という字が二つの本に共通している。「小」は平川さんの本では必然ではない。渡辺さんのほんでそんな気がするのだが、「小」は単に「大」を戒める時代の言葉?

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