プロセスの省略
野木の現場では大工さんが斜め斜めの屋根と格闘している。本当に頭が下がる。今日は夏のようないい天気。このまま梅雨がなければいいのに。工期との闘いは天気に大きく左右される。
現場の行き帰りに1カ月くらい前に半分読んでいた西谷真理子編『ファッションは語りはじめた』の後半の座談会を読んで面白い話に遭遇。川田十夢がAR(拡張現実)の話しをしているあたり。ARってIPHONEを店にかざすとメニューが見えてきたりするというあれである。現実強化とも言うらしい。
川田はそれをプロセスの「省略」と呼んでいる。「作品を対する人のフィードバックがどんどん短くなること」とも言う。そしてテクノロジーを使わない「省略」として富士そばでヒップホップを流すことだと言う。立ち食いソバやの富士そばではだいたい演歌が流れているけれど結構若い人が多く客としているのだから様々なプロセスを飛ばして、若い人=ヒップホップとつなげればいいと言うわけだ。
それをARと言うならば、タンゴ好きの多い荒木町で例えばとんかつ鈴新でタンゴショーなんて言うのも発展形としてありだな。
このプロセスの省略ってなんだろうね??とあるニーズに滅茶苦茶ダイレクトに反応するモノの作り方かもしれない。なんかそういう欲望が突如肥大化するような現れってありそうだよな。