信大卒制発表会
午前中の新幹線で長野へ。久しぶりに信大に来た。そして初めて入る武道場。木造の小屋組みが素晴らしいここで修士設計と卒計の講評会を行った。彼らは大学の中では講評の機会が与えられなかった可哀そうな輩である。論文付き設計のつもりだったが、指導教員から論文だけで修士修了レベルに持っていくことという義務が課せられ、設計にかけられる時間がとても少なかったようである。そのハンディキャップの中ではよく頑張ったと思う。そしてこういう会を学生だけで企画したのは素晴らしい。ゲストには僕と、僕の研究室OBで現在中国のMAO設計でディレクターをしている神山君(その昔東京コレクションで2賞をとったツワモノである)そして藤本事務所OBの加藤比呂史君の3人。発表者なんと5人。
先ずはゲスト3人のショートレクチャーを行いその後講評に移る。彼らは心理学、歴史の研究室で視覚、色、触覚などの空間把握テーマで論文を書いている。よってコンセプトの部分がとても厚い。しかし残念ながら建築の構築で時間切れとなっている。そんな中アルゼンチンに留学していた香川君が最終的な議論の末最優秀賞。マッピラに行っても修士でやったことを忘れずに。論文に振り回された他の諸君も論文でやったことは必ずや役立つはずである。がんばってください。