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正しいことを正しいとして通る社会に


朝9時から夕方6時半まで卒論の発表会。判定会議が終わったのは7時15分。さすがに頭がくらくら。四谷のジムに行って少し走る。今日からは下半身だけではなく、上半身も意識的に動かすようにする。
今晩はかみさんがいないのでジムを出てから近くの本屋で文藝春秋買ってとなりのうどん屋で読みながらビールを飲む。
最初の特集は皇室典範。ここぞとばかり登場する安倍晋三は昔から余りに情緒的でついていけない。
特集ではないが被災の話しが2編。安藤忠雄と塩野七生の対談。2人が募金活動していますという話。書籍を売らんとするためにビッグネームで目次を飾るとうのはどうなのか?活動自体は尊いことだがもう少し短くてもよい。
そんなことで紙幅を費やすから次の児玉博による「東電吉田所長かく語りき」という重要なルポが中途半端に終わっている。
吉田氏の食道がんの原因が被ばくによるかどうか、東電は命がけで隠蔽するだろう。まあそんなことはどうでもいい。このルポを読んでも、吉田氏がさまざまな施設改善を訴えたときに本社がコストを理由に拒否してきた経緯がよく分かる。安全性と採算性の天秤が壊れていたということである。その天秤を監視する側に天秤を作った人たちがいたからでもある。山本七平らが言うように誰も正しいことを言えない日本の社会で(上の写真の本に書いてあります)必死に正しいことを訴えてもそんなものは通らないのが日本の社会ということだ。
もういい加減にこんなことをやめにしよう。少なくとも今の学生たちの世代には正しいことを正しいと言いそれが評価され実行される社会になって欲しい。

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