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北京故宮博物院展を見に行った


黄庭堅の自由な書

昨日から頭を使おうと講義パワポの改訂を始める。7回分の手直し。昨年一つ直し、昨日半分直し、今日1.5個直した。でも未だ4つ残る。午後事務所に行って少し打合せ。スタッフのS君は元旦以外出ずっぱり。一年目で図面全部1人で描けば力がつく。がんばれ。
夕方かみさんと国立博物館に行く。ベイフツというけったいな名前の書家の書を見たかった。ベイフツとは北宋時代の4大書家の1人。最近かみさんがこの書を参考にしている。しかし行ってみたら4大書家の別の一人黄庭堅の方が魅力的。ベイフツは固い。黄庭堅は自由である。
ところでこの展覧会はこんなの見るためにあるのではなくもっと超ビッグな展示物があった。それは清明上河図(せいめいじょうかず)と呼ばれる、やはり北宋時代の絵巻物。長さ5メートルほどのもの。待ち時間2時間と言われたが並んでみたら30分。なぜこれがそんな凄いものかと言うと
① とんでもなく細かい描写でまるでロットリングで描いたかのように見事な技術
② これまでに50の写本がありそれが世界中の有名美術館に所蔵されている
③ この本物は北京の故宮でさえ常に展示されているわけではない
④ 中国人の殆どがこの名を知っている

等の理由から中国文化ファンにはとんでもないレアものなのだそうだ。という知識は並んでいる間に読んだ野嶋剛『謎の名画清明上河図―北京故宮の至宝、その真実』勉誠出版2012に書いてあった。それで実際に見て見たが私にはその凄さはまだよく分からない。もちろん細かい描写テクニックは秀逸だが今日見た中にも同様な筆法の絵画もあったようである。

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