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建築のエロティシズム

その昔信州大学の卒制でエロティシズムをテーマにした学生がいた。バタイユの理路を読み解きながら人間の根源的な感覚としてのエロスを建築に応用しようとした。なかなか上手くいったとは言えないけれどテーマとしては重要だと思っていた。そうしたら田中純が書いた『建築のエロティシズム』平凡社新書2011という著書を発見した。今日現場への往復で読んでみた。これは面白い。話は世紀末ウィーンの装飾とそれを取り巻く言説の中にエロティシズムを読み込んでいる。もちろん現代日本人の私がロースを見てエロティシズムを感じられるかと言えばそれは分からない。当時の言説空間と装飾空間の中に身を浸して感じ取ってみたいという欲望にかられる。

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