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kindle 使える


アマゾンの電子書籍Kindleを買った。信大にいた頃から鞄が本で一杯になるのでkindleに入れて持ち運べればと期待していた。しかし欲しい本がまだ電子化されておらず時期尚早とほっぽておいた。その後何度もkindle storeをチェックしていたが一向に本が増えない。そこでこれ以上待つのを止めることにした。売っている本だけでもこの中に詰め込もうと思い購入。そしてすぐに数冊ダウンロードしてみた。
John Summerson The classical language of architecture,   Anthony Vidler Histories of the immediate present,    Steen Eiler Rasmussen Experiencing Architecture以下その凄さを並べてみる。

①ダウンロードは数十秒であっという間。
②値段はどれも13~15ドル。1000円ちょっと。ペーパーの本で買えばサマーソンは手元にある古い翻訳本で2300円。ヴィドラ―はアマゾンの原書が2146円。ラスムッセンの翻訳古本の値段は知らない。原書はアマゾンで1905円。つまりだいたい半分の値段である。
③必要なその瞬間に手に入る。
④軽いのが嬉しい。片手で長時間持っていられる。
⑤薄いから鞄に入れてもかさばらない。
⑥驚異の検索機能。例えばサマーソンの古典主義建築の系譜の中でオーダーという言葉の使われている個所を知りたいとする。Orderと入れると瞬時に全個所が現れる。因みに232個所で使われている。
⑦小さい字が既に霞となる私の眼には活字の大きさを自由に大きくできるのは実にありがたい。

というわけでこの機械はとんでもなく嬉しいものである。ただもちろんデメリットもある。それは一望に本を見渡せないという点である。そのせいかページをくくるリズムもつかめない。おそらく速読は難しい。何かをじっくり読むのには向いていると思う。

デメリットを差し引いてもこの機械がこれで1万円ちょっとなら絶対お買い得である。

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