荒木町の金の舞台
夕方中国同済大学、東南大学の先生たち6名が研究室を訪れる。中国で建築を学べる大学の最高峰の二つ。東南大学の李先生はAAを出られてロンドンに7年いた経験があり、現在『言葉と建築』を中国語に翻訳中だそうだ。ロンドンでエイドリアンに会い僕があげた日本語翻訳を見たという。世界は狭い。同済大学の支先生は出版会の社長、時代建築の編集長と1人3役をこなすスーパーマンである。
大学を案内した後事務所を見せる。そして荒木町を散策。古い街が残されていることに深く感動していた。こんな荒木町でもどんどん古いものが壊されていると言うと。中国での壊され方はこんなもんじゃないと言う。決定的な差は土地の私有にあると言う。昔の料亭を改造した小料理屋で食事。ここは人づてに最近知った場所で人数が多くなると2階を貸し切りで使わせてくれる。昔の名残で金の舞台がある。こんなお店は見たことない。
食事中僕の中国体験の話となる。共産党幹部による歓迎会があり市の書記は市長よりも上席だったことに驚いたと話す。Communist partyと言う言葉に皆大笑い???何がおかしいのかよく分からないのだが、もはや世の中はだいぶ変わっているとのこと。例えば大学や出版社の自治権は確立していると力説された。そう言う脇で私は共産党と言う人もいてなんとなく皆好き勝手という雰囲気。