9世紀後の十字軍
一昨日、瀧本哲史『武器としての決断思考』星海社2011を読んだ。ディベートの仕方を描いている本なのでディベート好きの娘にあげよう。
昨日、太田敬子他『十字軍全史』新人物往来社2011を読みながらバルカン半島からパレスチナにかけての地図と睨めっこ。エルサレムに一度は行ってみたい。兄貴の話だとイスラエル入国の時に次にアラブの国に行くと告げるとパスポートの上に紙を一枚乗せて入国の印を押すそうだ。つまりパスポートにイスラエル入国の証拠が残らないようにしてくれるとのこと。なんとも不思議な国である。
十字軍の9世紀後アメリカはイスラムにリベンジされる。ローレンス・ライト平賀秀明訳『倒壊する巨塔―アルカイダと「9.11」への道(下)』白水社(2006)2009を読む。2007年のピュリツァー賞受賞作。ビンラディンは「アメリカはキリスト教徒とユダヤ人によってイスラム復興を粉砕する地球規模の十字軍のさきがけ」と見ていたと言う。それを察知した彼は先手を打ったわけである。9世紀前の轍を踏まぬように。