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神楽の設計陣は4人野田も合体したら6人である

7時の新幹線で東京へ。帰りの車中はジョン・バージャー伊藤俊治訳『イメージ―視覚とメディア』パルコ出版1986(1972)を読む。我々に見えているモノが社会的にどのように意味付けられているかという話し。考えて見れば40年も前の本なので少々解釈が古い感もある。例えば広告イメージは頻繁に絵画のイメージを転用する話。何故転用するかと言えば絵画は富の象徴であるからであり、伝統や歴史にこそ人は価値を見いだせるからだという。確かに今から40年前はそういう時代だったかもしれない。しかしその後我々は伝統や歴史に頼らなくても想像的に価値を見いだせる時代に入ってきていると思う。それゆえ見たことも無いような広告イメージが多く生み出されてきている。
10時に大学。雑用。午後一で計画意匠系の会議。信大の時もそんな会議はあった。構成メンバーは歴史3人、心理1人、意匠が僕だけ。ここでは歴史1人残り4人は意匠、計画で皆さん設計ができる人たち。これに来年度からもう一人加わる予定。これは嬉しい。会議も充実する。これに野田の2人も入れたら設計者は6人である。大学院教育など一体化したらこんな恵まれた大学はあるまい。
自転車で事務所。打合せ。夜大学に戻り研究室の1時間設計の課題を出して、輪読本である佐々木健一さんの『タイトルの魔力』の説明をしてから製図へ。今日は提出日である。そこそこ形になってきただろうか?まあ24万㎡の渋谷のコンプレックスなど、数週間でできる課題ではないが、なんとか提出にこぎつけている。来週は藤村龍二さんをゲストに呼んでの講評会。楽しみである。

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