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ジャブ建築とボディブロー建築

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朝寝坊。家の周囲を一っ走りしたら突然現れた槇さんを真似したような建物。釣り文化資料館という館銘板がついている。こんな施設が世の中にはあるんだ。調べたら設計は大成建設。
シャワー浴びて研究室へ。東北の保育所のコンペ打合せ。新宿アートフェスタと締め切りが重なるがやることにする。
夕方研究室を出て埼玉の阿部勤さん自邸にお邪魔する。その昔阿部さんの五本木にある事務所を訪ねたことがある。その時に自邸の写真も見せてもらいいつかは見たいと思っていた。念願叶う。200㎡ほどの角地の敷地に一辺約7.5mの正方形を45度振って置いてある。そうすると三角形の余白が4隅にでき、そこに巨木が建っている。
建物の置き方だけでも参ったという感じだが、中がまたすごい。7.5メートル角コンクリート殻の中に3.3メートル角コンクリート殻が貫入している。中心のある家と言う名を本人がつけているくらいである。なんと1975年の竣工時から2011年まで36年間に86回雑誌に掲載されたそうだ。こんな住宅は滅多にあるまい。ギネスものである。
実は私が上北沢に住んでいたころ、娘の通う幼稚園が阿部さんの設計だった。うち放しのブルータルな外観。幼稚園とは思えぬ強そうな建物だった。内外打ち放しだったように思う。スタッフの人が言っていたが阿部さんは未だに打ち放しに断熱材を入れないらしい(もちろん自邸に断熱材など入っていない)冬に「寒い」というクライアントからの電話が来ると「冬ですからねえ」と言うそうである。さ す が。朝見た軽いジャブ建築とは異なる重ーいボディーブロー建築である。
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