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ピカソの造形的隠喩

西村清和の『イメージの修辞学』理想社2009を大学近くの蕎麦やでカレーうどんを食べながら読む。その中にピカソの≪牝山羊≫(1950)という彫刻作品が出てくる。この作品の肋骨部分はゴミ捨て場に落ちていた網籠を用いて造ったそうだ。ここである人はこう言う。ピカソは網籠を肋骨のように造ったと。これは肋骨を網籠のように造るのとは少々違う。言い換えれば前者は肋骨のような網籠であり、後者は網籠のような肋骨である。まあどっちに見えやすいかという程度の問題ではあるが一応こういうのを造形的隠喩というそうだ。
なんていうことをコンペの作業を終えて夜地下鉄の中で思いだした。帽子hatのような形をしている小屋hutなのか?小屋hutのような形をした帽子hatなのか?ついでにもう一つくらい違うものに感じられてもよいのだが。

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