アメリカエリート学生の勉強量ははんぱじゃない
事務所、病院、大学でゼミ。夜、第一工房で上越トークインのミーティング。移動の合間に佐々木紀彦『米国製エリートは本当にすごいのか』東洋経済2011を読む。著者は日本のリーダー不足はエリート教育の欠如によるものと説く。自らのスタンフォードに留学体験を通してして世に流布する通説のうそと本当を記す。その中に知識量の差を生むものとして読書量のことが書かれている。スタンフォードの学部生は少なくとも4年間で480冊のそれも骨太の本を読まされるそうである。これは誇張ではないと思う。僕の知り合いもスタンフォードに企業留学した時自由にできる時間は1年に数日しか無かったと言っていた。UCLA時代に僕はこれほど本を読まされなかったけれど、授業、図書館、スタジオ、下宿の繰り返しでしかなかった。一生のうちで一番勉強している(させられている)と痛感した(受験勉強より勉強していると感じていた)。だからこそ帰国後4か月で修士論文を書くのに何の抵抗も苦も無かった。米国製エリートが凄いかどうかは置いておくとして(まだ読み始めなので)彼らが日本の優秀な学生の数倍勉強しているのは確実である。日本では勉強しなくても要領で卒業できるがアメリカでは本当に勉強しないと卒業できない。