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何処で何を作るのか?

何処を目指して何を作るのかと言うヴィジョンが建築を勉強するにあたっては重要なことだと思う。世界を目指して世界に通用する建築をつくるのか、日本全国で作るのか、長野県で作るのか?もちろんそれぞれのフェーズで作られる建築が違うフェーズで通用する場合も多々ある。しかし多くの場合それらは少し違う、あるいは違ったほうがいいいのかもしれない。グローバリズムとローカリズムがせめぎ合う今日では特にそうである。建築だけではない、洋服も食べ物もそうである。作る者には相手がある。相手をどこに見据えるかで作るものも変わる、変わらざるを得ない。
県大会か国体かオリンピックかというスポーツの世界と少し似ている。でもスポーツの場合は明確な序列で世界に行くほど強くなる。表現はそうとは限らない。世界で活躍する方が華やかではあるかもしれないが、それは必ずしも豊かであると言うことを意味しない。建築を本質論的にとらえればもちろん何処で何を作ろうともそのエッセンスは同じである。しかしもはやそれは建築の一部でしかないように思う。何処で何を作るのかそのコンテクストを捕まえないことには、就職一つ決められない。加えて社会に出てから戸惑うことになるのではないだろうか?

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