ああ疲れた
土日が地方回りで終わると疲れが残る。事務所行って大学来てゼミして講義して。飯食って少しほっとして机の上の新書をめくる。木村誠『消える大学生き残る大学』朝日新書2011。後半の就職データーを見ると本当かよ?と疑わしくなる部分もある。去年まで就職委員をやっていた僕の実感にそぐわない。よく見るとデーターにいろいろと条件がついている。なので軽く流してみていると理科大の就職率が全国でベストテンに入っているのを発見。東京でベストテンは東工大と芝工と理科大だけである。上場企業への就職率となると私立では理科大3位。早稲田は5位なのに。健闘している。なんてどうでもいいようなことを眺めていたら少し疲れが取れてきた.。帰宅後来年受験の娘と志望大学の就職先のデーターを見ていたら一部上場企業が名を連ねている。「結構つまらないねえ」と僕が言うと「そう、大企業と、役所と、銀行なら行くのやめようかな?」と娘。だいたい昨今の大学生は大企業志望と言うが、本気で彼らはそういう所に行きたいのだろうか?僕の見るところ彼らの選択には大きく親の意思が絡んでいる。仕方なく大企業を選択しているようにも見える。半々だろうか?世の中にはもっと小さくて、チャレンジングで、世のためになる企業は沢山ある。大企業も役所もどんどん硬直化して身動きとれず結局人のためどころか人の害になっていることはこの震災がよく示している。学生諸君よく考えたまえ。