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ヨージ

朝早く目が覚めた。山本耀司、満田愛『MY DEAR BOMB』岩波書店2011を読む。どういうわけか暁星高校から慶応に行ってしまった若い学生は大学が嫌になって母親の洋裁店を手伝おうとした。すると縫製の勉強をしてこいと言われて文化服装学院へ行った。それが服飾の道へ進むきっかけ。旅に出てローマに着き、町ごと全体が美術館のようで胸やけがしたという。創作へのエネルギーが垣間見られる。僕も最初に行った外国の都市がローマであり、その重厚さに辟易した。若いエネルギーにローマは意味が重すぎる。
物を創る人が書いた本の中では数少ない共感できる本である。やっぱり生まれ変わったらこっちの世界に行きたいな?
以下気に言ったフレーズ
・その頃の日本の女性は、当たり前のようにとてもフェミニンな輸入服を着ていて、それがどうにもいやだった。
・パンクはどこまで行っても餓鬼である。
・わたしは真珠も嫌いである。貝を割って、中から形のよいものだけを選別して、歪んだものはダメ、などというのは醜い
・イヤリングなどしていようものなら、その人にはまず近づかない。
・創作行為の重要な部分は、一生懸命見ること
・どんな分野であろうと、生きることに疑問をもつ人間でなければ、ものは作れない。
・ダメなときはダメでよい。
・女を売りものにしているような人にはまったく、まったくセクシュアリティを感じない。

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