坂牛に貸しを作る会
昼のアサマで大学へ。車中クリストファー・ホロックス小畑拓也訳『マクルーハンとヴァーチャル世界』岩波書店2005を読む。吉見俊哉の解説に彼のヴァーチャル授業の話が載っていた。それは「吉見俊哉をたたきのめせ」と題した授業である。学生は授業前にBBSのスレッドに吉見の論文を徹底攻撃してから授業に臨むというものである。そこで重要なのはスレッドは学生に一覧され学生間に批判のプロセスが共有されるということである。僕は批判をさせないがある共通テーマをBBS上に書かせるということをかなり前から行っている。その狙いは吉見とまったく同じものである。一覧性によって学生それぞれが自らを相対化するきっかけとなる。午後最後の会議。夜は数名の先生たちと食事。「坂牛に貸を作る会」ということでおごっていただいた。今後彼らが東京に来た際はおごり返すと言う約束である。