地震の状況に驚愕
小諸でのプレゼンが終わって、市の都市計画の方とお話している最中に建物が揺れ始めた。余りに揺れが長く二人で建物の外に飛び出した。道路には隣の専門学校の学生がどんどんあふれ出てくる。しばらく寒空の下、動けなかった。建物に戻りテレビをつけた。日本中でとんでもないことが起こっている。帰りたいのだがJRが動かない。仕方なくしばらくテレビを見続ける。この地震による壊滅的な被害が刻々と報じられる。しばらく声も出なかった。
小諸から長野に向かう3セクの電車だけは動いているということなので駅に向かう。2時間かけてやっと長野にたどり着いた。とにかく事務所と家に連絡したいのだが電話が全くかからない。固定電話も駄目である。ホテルでコンピューターメールを送りやっと返信があった。事務所にいる5人はそのまま泊まり。現場に出ている2人とは連絡がとれないとのこと。心配である。
テレビからは連続的に被害状況が累積されていく。さっきまで100人弱だった被害者だが、突如仙台の若林区荒浜で200人以上の溺死者が見つかったとのこと。これから夜中にかけて津波が来るとハードな被害はまだまだ増加する可能性もある。
それにしてもこんな長い時間テレビに釘付けになったのは初めてである。テレビ独特の事件を作り上げる作為を感じないからかもしれない。この手の天災、人災の時に往々にしておこる作られた映像、作られたインタビュー、作られたコメントが少ない。それはこの数時間テレビの予想を超えることが起こっているからのだろう。今回の状況がメディアに事実を不当に脚色する暇を与えないからであろう。
それにしても政府報告に対して相変わらず上げ足を取るようなくだらない質問をする稚拙なジャーナリストが多いのには呆れる。