長続きしない本
朝のヨガを終えて新宿へ。子供施設の設計を頼みたいという新たなクライアントにお会いし昼食をともにする。すでに多くの施設を運営されているお医者さん。老人の施設も子供の施設もこれは福祉ではなく、医者の職能としてやるべきことなのだと言う。現在工事中の塩山の施設と同様のスケジュールだから時間が無い。塩山は正式には去年の4月に認可が下りて3カ月で設計を終わらせた。しかし一昨年の夏に基本設計は終わっていたのである。今回は今から始めて2月中に役所に出す青写真が欲しいという。「ええええええええそんなこと可能なわけないでしょう!!!!!!」と喉まで出かかったが普通に頷いた。そして設計の終わりは6月半ばくらいだろう。4か月で基本と実施が終わるなんていうことは住宅だって滅多にない。でもやるしかないな。
帰宅後昨日から読んでいた新渡戸稲造著、山本博文訳『現代語訳武士道』ちくま新書2010を読む。新渡戸家は母の実家青森県三本木の開拓者。義、勇、仁、礼、信、名誉、忠、、、という倫理観は大事だと思う。でも嫌いだったわざとらしい小学校時代の道徳を思い出し半分読んで放り投げる。続いて伊藤乾『指揮者の仕事術』光文社新書2011を読む。イントロダクションにこれでもかというくらい自分の自慢話が並ぶ。自分は音楽大学には進まず一般大学で初の音楽実技を教える准教授となり、指揮のコンクールにも入選し、有名な指揮者にも教わり、ついでに自分の同級生がオームの犯人でそれを題材に本書いたら良く売れて、そういう仕事も舞い込んで、などなど。本論に入る前に気分が悪くなった。こういう品性だと出す音もひどいだろうなあと思ったら本も読む気がなくなった。明日早いので寝よう。