アクリル絵の具で空を描く
先日、日比野克彦を見たら気分が晴々した。彼の世界がとても豊かで自由に見えたのである。芸術は伝染するもので、自分も日比野みたいに大きな画用紙に自由な絵を描いてみたくなった。職業がらスケッチ程度ならよく描くが手帳大の小さなものである。サインペンで形をとって水彩かマーカーで色をつける。しかし今回描きたいと思ったのはそんなんじゃない。もっと大きくて自由な奴。カルトンに紙を入れて長い筆で書のような絵を描きたいのである。しかし日比野流で行くなら岩絵の具。こりゃちょっと金もかかるし、テクニックもないしどうしようかと配偶者に相談。パステルにしたら?と言われたので午前中しばしパステルでバルコニーの草など描いてみたのだがどうもあの小さなチョークのようなものを画用紙にこすりつける感じが自由じゃない。もっとスムースに楽々と描きたい。やはり水に溶いたもがいい。でも水彩は飽きた。となると油かアクリルか。油はやったことないし、自信がないので消去法でアクリルである。早速世界堂に行き気に入ったアクリル絵の具を6本とグロスワニスを一本、大小の平筆を5本。キャンバスペーパーの大型スケッチブックを一冊買ってきた。そして何を描こうか??もう真っ暗だし。昼の空を思い出し描いてみた。そらである。年末配偶者とこんな絵を描きに1日旅行へ行くことにした。僕はアクリル、かみさんは墨である。