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野沢北高校で出張講義

午前中のアサマで佐久平へ。小海線に乗り換えて中込。駅前で昼をとって野沢北高校へ。年に数回頼まれる県内の高校へ出向いての出張講義。去年は長野西高校で行った。そうしたら今年の四月の合格名簿みると長野西高校から建築学科に数名入学した。出張講義を聞いた生徒さんなのかどうかは定かではないが、その可能性は高い。それなので今年も僕の講義を聞いて受験してくれればと思ってやってきた。建築の楽しみと題して、自作を紹介しながら、何に苦労して、何に喜びを覚えたか、などなど語る予定だった。30名程度の受講生。プロジェクターとスクリーンを用意して頂いたのはありがたかったのだが、残念なことに、部屋が暗くならいのであった。この良い天気の南の部屋にはさんさんと太陽が降り注ぐ。カーテンはシーツのように白い。スクリーンに映し出された建物はおぼろげにしか見えない。ちょっとショック。高校の先生はあまりパワポなどは使わないのだろう。
終わって今朝来た道をもどり小海線に乗る。うとうとしていたら佐久平を乗り越してしまった。まずい。慌てて降りた駅で逆向きの電車を待つ。もちろん無人の田舎駅。1時間に一本しか電車の来ない単線路線。日陰に入って自然の中でマイケル・サンデルを読む。いやいやこの本ベストセラーになるのがよく分かる。カントの自由と道徳の説明なんて天下一品。やっと実践理性批判が理解できた。

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