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六本木で展覧会二つ

午前中国立新美術館へ。かみさんが出品している「読売書法展」を覗く。3室3階分使っている。それでも出品者の半分しか展示できなくてもう半分は池袋に展示されている。日本の書道人口って半端なく多い。それに読売の向こうをはって「毎日書道展」というのもある。朝日はその双方の先生方を集めて20人展と言うのをやっている。新聞社あっての書道なのか書道人口に支えられた新聞なのか??午後僕は一人で21_21デザインサイトへ。佐藤雅彦の「これも自分と認めざるをえない」展をやっている。若い人たちが沢山いる。体験型の展示なので結構待つ。ある家の中に入る展示があった。10人くらい並んでいたが待って入ってみた。4畳半くらい。背中側に水槽が置かれている。なにもいない。全面側には手洗いシンクその上に鏡とコップ棚。そこには歯ブラシの入ったコップがおかれている。さてこの部屋で何が起きるのか?何も起こらない。水槽を覗きこむ。なにもいない。うーん。仕方なく鏡を覗きこむ。はああ。自分の姿が映っていない。その上後方にある水槽の中に金魚がいる。振り返って水槽をみると金魚はいない????佐藤雅彦流のウィットの効いた展示がいろいろ。楽しめます。
帰宅後やっと柄谷を読み終える。その後マイケル・サンデル(Sandel, M)鬼澤忍訳『これからの『正義』の話をしよう―いまを生き延びるための哲学』早川書房(2009)2010を読み始める。テレビでやっているハーバードの人気講義というわけで、売れているようだ。アマゾンではSMAPの本に続いて売上2位。功利主義とリバタリアニズムの丁寧な説明から始まる。大学の講義にしちゃカルチャースクールのように分かりやすい。

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