空けるデザイン
朝から事務所。午後お茶の水で打合せ。事務所に戻り、プロジェクトの打合せ。施工図、見積もり、カラースキーム。まだ施工図の承認ルーチーンがドタバタしている。地下を終わらせてなんとか1階からはスムーズにいくようにしたい。
夜『都市のクオリティ・ストック』を読み終える。道路・用途・密度の町づくりからコリドー・配置・かたちの町づくりを提唱し、更に埋めるデザインから空けるデザインへと主張する。これは名言。どこに何を作るかではなく、どこに何を作らせないかをデザインするのである。続いて佐藤滋、後藤晴彦、田中滋夫、山中知彦『図説都市デザインの進め方』丸善2006を続けて読む。こちらは著者のお仕事を体系化したものである。なるほど実践とは様々な切り口があり、実に興味深い。質の高いストックを利用する低成長時代の町づくりにおいて、一体質とは何か?その探し方(構想)があり、それを造景(形に)し、それらを編集する事例が満載である。両方の書に共通するのは「かたち」である。20世紀の町づくりが単なる機能の効率的な結び付け方だったことへの反省が伺える。