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日本人の意識構造

朝のゼミの前に修士入学希望者と面接。はるばる九州から来られた。9時からのゼミにも出席してもらう。4年のゼミは少しずつだが進んでいるようだが、選択の設計製図もあるせいか進捗は亀のようである。午後は3年の製図の後半課題。幼児の施設である。例年最初にプログラムを持ってこさせるのだが、今年はやり方を変えて、先ずは敷地の何かに(地形や舗装の材質や石の形など)反応して形を作ってくるように指示をした。そのせいか例年の不満が払拭された。ただし未だ場所への心配りが足りない。製図の後急に雨が降りだす。梅雨だから仕方ない。帰りのアサマで『現代日本人の意識構造』を読み終える。1973年から日本人意識として大きく変化したことの中で二つのことが目を惹いた。一つは昭和から平成にかけてそれまで天皇への好感度が20%程度だったものが倍の40%へと上がったこと。もう一つは選挙やデモが国の政治に影響を及ぼすと考える人が20%前半から30%後半へ増加したことである。前者の問題はその理由として皇太子結婚が挙げられている。年号の変わり目にはいつも起こることなのだろうか?まあ意識が高まることは結構だが好感度が上がるというのは腑に落ちない。どこかの都知事じゃあるまいし。天皇はシンボル。皇室ゴシップに盛り上がる国の民度って何だよ?と嘆息する。後者は経済状況の悪化が原因かと思いきや、そうでもない。バブル時代にはすでに上がっているのである。これはなんとも嬉しい数字である。
東京駅で丸善へ。新刊を物色してカートに放り込み宅配。永江朗の『ブックショップはワンダーランド』六曜社2006とmusic bar@marunouchi tokyoというcdだけ持ち帰る。永江さんの本は特色ある品揃えの本屋13点が紹介されている。帰りの地下鉄で読み始めると最初の本屋は青山のbook246。とある施主の家のそばだったので仕事の打合せ後よく立ち寄った。というのもこの本屋にはカフェが併設されているから。専門は旅である。と言ってもプラクティカルな意味での旅の本だけがある訳ではない。読むと旅した気になる本とか、写真集などもある。またメインの流通に乗らない本も多い。僕もここで上海を特集した写真雑誌を買ったことがある。これも普通の本屋には置いてないものだった。帰宅後music bar @marunouchi tokyoをかけながら新聞を読む。このcdは80年代discoの名曲ノンストップリミックスである。オヤジ御用達cd。BananaramaのI heard a rumourは結婚式でも流れていたなあ!!

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