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女の子写真

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事務所に寄って東京駅へ。9時のアサマに乗る。車中飯沢耕太郎『「女の子写真」の時代』NTT出版2010を読む。石内都、長島有里枝、HIROMIX、川内倫子、やなぎみわ、蜷川美花。皆僕がデビュー当時から好な作家たちである。特にHIROMIXの写真集は今でも鮮烈に覚えている。どこかの本屋の写真集のコーナーで手に取った瞬間に欲しいと思って買った気がする。でもその理由がよく分からない。なんだか新鮮だと思ったし、こんなものの見方は今まで無かったなと思ったのである。
この本を読んでみて分かったが、長嶋有里枝とHIROMIXを発掘したのはアラーキーなのだそうだ。なるほどこういう感性をすくい取れるのは同様な感性の持ち主なのかもしれない。彼女たちが世にデビューし始めたのは90年代後半なのだが様々な分野に女性感性が浸透し始めるさきがけだったかもしれない。
午後大学院の講義、教授会、ゼミ、今日は『第一機械時代の理論とデザイン』を読む。ちょっと古臭い本だが、こんな本を読んでいる奴は信用できる。最後の1時間は即日設計。毎回名住宅のプランを覚えてこさせ、その建物を3階建にしろとか、面積を半分にしろと変わった指示を出す。名住宅のプランを暗記させるのが第一の目的である。今日はカーンのエシェリク邸。何を覚えるのかは学生が選んできた。結構渋い選択である。この建物のプランを変えずに木造にして屋根をかけて自然に開かれた住宅にせよと言うのが今日のお題。1時間でこれをやるのはなかなか大変だが、今日は3年生の成績がよい。3年生はまだゼミに所属していないが、この即日設計は自由に参加を認めている。頑張って先輩を追い抜け!!!

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