チーズとワイン
お決まりの午前中のヨガに行こうと思ったが、作品集の校正をしていたら行けなくなった。試し刷りはカラーの解像度が凄く良く、印刷機でこれだけの差が出ることに驚いた。しかしカラーが-良くなった分、白黒の荒が目立つようになった。こういうのって何をすればよくなるのか分からないのでストレスたまる。時間があまりないけれど直さないと。
午後校正終えてジムに行く。音楽に合わせて10キロくらいのバーベル使って、腿、胸、腕の筋力トレーニング。30分やっているとじわじわ来る。ジムが終わり、隣の駅ビルで頼まれた買い物。うまそうなチーズやワインに食指が動く。食べるために燃焼してきたようなものである。
事務所によってウィンドウズセブンを解明する。ネット、ランにつなげるのに数時間。性能は良さそうだが、それなりに使いこなすのに時間がかかる。夕食後「消費」について原稿を打つ。坂本、伊東の本を引っ張り出しながら、読んだり打ったり。『透層する建築』が無いので中古本屋さんに注文。80年代と90年代以降では建築家の「消費」へのスタンスが切り替わる。80年代は大衆消費社会最高潮であり、建築家はその問題に真正面から対峙した。伊東さんは「消費の海の向こう側」に行こうとし、坂本さんは「イメージの家へ」の違反を画策した。しかし80年代後半に大衆性が崩壊し、分衆消費社会となってからは、もはやこのテーマがデザイナーの戦う相手ではなくなってきてしまった。では彼らは(僕は)何と戦おうとし始めたのか?この変わり目をどう書こうか考えていたのだが、チーズとワインの誘惑に負ける。