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インスタント衣食住

朝から原稿。ずーっと書く。書くと分かる。調べの足りないところ。どうも一章書くのに準備ができてから二日はかかりそうだ。夕飯食べてまだ書こうと思ったが、頭がもう動かないので諦めた。年末に買ったポール・フリードマン(Freedman, P)編 南直人、山辺規子訳『食事の歴史』東洋書林2009を眺める。200点以上の図版が楽しい。マキシムのインテリア写真が見開きで、ロンドンサヴォイの創業時の内観外観のエッチングなど興味深い。そんな図版や見出しを読みながら気になることが一つ。衣食住は近代化とともに「早く安く」という「牛丼化」の傾向を伴いながら変容してきた。住宅は大量生産住宅の夢がコルビュジエやバウハウスによって二十年代に語られた。そしてそれは現代では積水ハウスやミサワホーム、もちろん世界中のプレファブメーカーに引き継がれている。着るものにおいても大衆消費社会に乗ってジーンズ生地でポップオーバーを作ったのはクレア・マッカーデル。1942年のことである。そして今やユニクロが世界中で売れる時代である。では食では?この本によると「19世紀末にスイスの製粉業者ユリウス・マギーは工場で働く女性が、栄養のある食事を家族のために準備したり料理したりする時間を持つことができないということに気が付き」野菜の粉を使って栄養価の高いスープの素を作ったとある。これが誰もが知る「マギーブイヨン」でありインスタント食品の嚆矢である。それ以来もちろん食文化でもファーストであることが金に繋がる時代になってきたわけである。しかしこれからはもう安く早くの時代でもないだろうと思うのだが、それでもユニクロのこの好業績を見るとやはり、牛丼の時代は終わらないのかもしれない。こうなったら徹底的には早い設計のシステムと言うのも考えてもみたい気もする。

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コメント

とんかつ屋もかつ丼が売れて良いのやら悪いのやら。

いやあ、早くても、安くても手(心)が入っているかどうかがクリティカルだと思いますが、、、、偉そうですが。

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