how to 本
「建築の条件」なる講義を早稲田で前期にやっている。来年は3回目なので本格的に改訂したい。そしてなんとかもう少し深いものにしてpublishしたいと思っている。こんな時(ちょっと長い文章を書かねばならない時といか、、)いつも僕は先人の知的生産本に目を通す。自分の技がしっかりないのでそうなるのか?人のhow toに興味があるのかよくわからないが。鎌田浩毅『ラクして成果が上がる理系的仕事術』php新書2009、と外山慈比古『自分の頭で考える』中央公論新社2009を買ってきて飛ばし読んだ。前者の著者は京大の理系の先生。内容は実に合理的、無駄をそぎ落とした生産の技術について書かれている。まるで脳ミソをコンピューターのように使う方法を伝授してくれているようだ。徹底したその生産性へのこだわりが参考になる。例えば本にラインを引いてメモを取るときも著者の主張を書き出すのではなく、自分にとって何が使えるかをメモれと言う。一方外山さんの方はなんとも穏やかである。人間はコンピューターと異なり、忘却が特技であると始まり。必要なのは知識ではなく思考だと言う。外山さんは1923年生まれだから既に86歳だがその何気ない言葉が伝える内容は実に奥が深い。
来週締め切りの原稿を今日仕上げようと思っていたのだが、ついもっと先のことに頭がとんでいってしまった。明日は原稿を仕上げなければ。