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昨日、曽我部が港北のイケアでの買い物の話をしたら三郷にもできたとイケア話題は尽きなかった。そしたら今日家族がイケアに行くと言うのでくっついて行くことにした。東京駅から30分。ちょっと遠いが行ってみれば確かにここは結構楽しい。巨大倉庫に並べられた家具、雑貨、食糧などなど。安いし、なんでもあるし、とにかく広くて順路に沿って歩いていくとディズニーランドのアトラクションのようでもある(最初だからだろうが)。アウトレットコーナーに並べられたステンレスの机や巨大書架などキズものだがとんでもなく安い。事務所にはまれば最高と思うようなものも多い。レストランでは種類は少ないが安く、ソフトクリーム50円、コーヒー80円。夜に行ったから2時間で閉まったが、時間があればもっといただろう。東京駅にもどり僕はそのまま長野へ。車中アレッサンドロ・バリッコ(Baricco, A)鈴木昭裕訳 『絹』白水社(1996)2007を読み終える。アルゼンチンでの日本建築展のタイトル「antipodas」はこの小説の中からとられたと聞いたので読んでみた。イタリアのベストセラー小説である。南フランスの養蚕農家のために良質の蚕の卵を求めて日本に行った男に刻まれる官能の記憶。帰国後受け取る日本語の手紙が妻エレーヌからのものであることを彼女の没後に知る。メロドラマだが美しい。高校生のころ一時凝った立原正秋のようである。それはいいとして絹を求めて向かった「世界の反対側にある国」は謎に満ちた美と官能の国であった。そのエキゾチシズムは典型的なオリエンタリズムのように思える。アルゼンチンの建築家にとってもやはり日本はそういう姿で捉えるのが分りやすいのだろうか?まあ展覧会のタイトルなんてものはどうやったって一面的にならざるを得ないのだろうが。

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