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本いろいろ

一日事務所。そう言えば買って放っておいた本があった。ノルウエィのユニットスノヘッタの作品集である。アレクサンドリア図書館のコンペを勝ち取ったチームである。図書館は円盤を斜めにしたようなデザインで印象深かったが、ほかの案も結構似ている。地面を斜めにめくったり傾けたりするのが好きなようだ。ちょっと乱暴な気もするが、スケール次第だろう。本物が見てみたい。スノヘッタを見たら、やはり先日送られてきた岡田哲史さんの作品集が気になる。封を開けて時間がなくじっくり見ようとやはり放っておいた。何といってもエレクタから出ているし、序文はダルコだし、さすがイタリア研究家は違う。岡田さんは学生時代のコンペ荒らしのころから知っているし、その頃からずっと感じているけれど形を作るセンスが図抜けている。で、そういう人はだんだん年をとるとそのセンスだけで作っちゃうのだけれど彼は違う。理屈がとんでもなく面倒くさい、そして構造が絶妙(彼の構造は日建同期の陶器がやっているのだが彼が半端じゃない)。つまり彼は作ろうと思えば感性でさっさとできちゃうんだろうけれど、それをやらないために、理屈こねて、構造考えるわけだ。と思って日本語に訳されたダルコの序文を読んだらそんなことが書いてあった。あら、岡田さんのことよく分かっているもんだとびっくりした。夕方本屋さんがやってきた。ケレツがエルクロになっている。こういうビジュアル受けする作り方は雑誌にしやすいなあ。彼はもともと写真家だからフォトジェニックな作り方を本能的にできるのかもしれない。A+Tから高密度集合住宅のデーターブックが出ている。この本近年まれに見るよくできた使える本だ。もちろん英語だけれどグラフィックがとてもいいのでデーター比較が一目瞭然である。どこかの大学で取りまとめたような感がある。集合住宅を卒制でやる学生必携。

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