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カサベラ

午前中、学科会議。後期のシンポジウムやショートトリップなどの打ち合わせ。授業は無くとも議題は結構ある。午後、八潮の打ち合わせを学生とする。終わって帰ろうかと思ったが、明日の打ち合わせのことを考えて予習してから帰ることにした。そこで「サステイナブルナな工場団地ってなんだろう」と考えてみた。たまさか最新号のカサベラにフェラーリの大工場が載っている。工場の建物それぞれが大建築家の設計。ヌーベル以外の名前は忘れたが、聞けば知っているものばかり。もうひとつどこかの製薬会社(だったと思うが)の工場群が載っていた。こっちはもっとすごい。sanna、槇、げーりー、メリクリ、などなどなどなど。しかしものの見事にゲーリー以外は直方体でありしかもすべて(これはゲーリーも含めて)ガラスカーテンウォールである。デザインコードなのだろうか?双方の日本語訳を読んでみたが、どちらにもサステイナブルという言葉は見当たらず、あるのは広告としての建築というようなニュアンスであった。もちろんいまどきの企業建築がサスティナビリティをネグルはずもないのだが、それは中心的テーマではないということか?しかしこの全方位ガラスカーテンウォールには熱への配慮のようなものは微塵も感じられないが、どうなってるのだろうか???気を良くしてカサベラを全部眺めてみたが工場が載っている号はこの最新号のみだった。ダルコが編集長だからかもしれないが、徹底して歴史的である。その方が正直言って楽しいけれど、、、、夕方のアサマで東京へ丸善で本を宅配ボルヘスの詩集(斎藤幸男訳)『ブエノスアイレスの熱情』水声社2008を買う。

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