帰京
午前中,学会の司会をワンセッション行い、後の発表を聞く。名工大の「domusu」写真分析が僕等の方法と同類だった。終わると発表者が僕のところにきて僕等の研究が大部参考になったと言っていた。我々のかけ出しの研究も少しは人の参照されるところになったようである。うれしいと同時に責任感を感じる。ところで大会発表での意匠論の8割は坂本研究室出身者の系統である。これは少々由由しきこと。坂本先生の確立した方法論が受けつがれているのは、それはそれですばらしいことだが、意匠のようなきわめて多角的な分野はその性質と同等に様々な方法論がありうるはずである。であるなら、そういう方法論の多様性を批判的に検討する土壌があるべきだと思う。もっと多くの考え方の参入がこの分野を活気あるものにするはずである。終了後昼をとって仙台駅へ。JRに就職したobの平岩君とやまびこで東京へ向かう。長野に2泊はいつものことだが、それ以外の場所だとひどく長く感じる。東京がとても混雑して見える。久しぶりに丸善に寄り、本を物色。アルゼンチンの地図や歴史書などを買いこみ宅配。渋谷に向かう。今晩は東京で就職した研究室obの集まり。1期生から数えて5期生まで。加えて日建でバイトしている3年生も含めて12人集まる。就職すると言うことが急に大人びるから不思議なものである。ちょっと前までは子供みたいだったのに。