箱物行政
午前中研究室の内部監査。昨日研究室メーリスに送るはずの監査の知らせを、事務所のメーリスに送っていたらしく、研究室は監査の時間になっても蛻の殻。うっかりしていた。午後4年の製図のエスキス。早いものでもうすぐ講評会。自由課題というのは自分で問題作って自分で解いてみせるショーなのだ。3ヶ月かけて1+1=2と解いて見せても仕方ない。誰もが考えつかないような問いを組み立ててそれを華麗に解いてみせるのが自由課題。それは別にデザインに特有なことでもない。数学だって物理だって、いやおよそ全ての学問はそういうことをしているわけだ。製図室を後にして駅へ。駅コンコースで子供達が集まってイベントが開かれている。NHKも取材に来ている。壇上には市長の顔も見える。ここの市長は確か建設業の社長だったと記憶する。先日プレンゼンしたクライアントの長も建設業の方だった。地方は本当に建設業が牛耳っている。日本もそろそろ箱物行政から転じねばいかんだろうと思いつつ、同じ穴のむじなとしては複雑な心境である。事務所に戻り明日の打ち合わせの模型をチェック。