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小田部さんの近著

修論ゼミ、飯、3年製図、飯、研究生ゼミ。先日学兄小田部胤久氏から送って頂いた近著『西洋美学史』東京大学出版会2009を読み始めた。始めの言葉に書いてある通り、この美学史は一般のそれとはかなり異なる。先ず美学史というタイトルであるがこれは芸術の理念史であること、さらに叙述の方法は芸術理念の流れを構成する理路に着目した「人」の選択となっていること。更にその「人」の全貌を明らかにするのではなく、その流れに必要な理論のみを抽出していることである。未だ2章であるが、その着目点の差異を明確に感じるし、その流れの深さは新たな歴史の断面を見せてくれる。また小田部氏の記述のスタンスはいつもながらこの手の書では類を見ない丁寧なものである。美学芸術学の素養のないものでも何の苦労もなく読める。建築学科の大学院の教科書にしても全く問題ないだろう。来年は使おうかな?少なくとも後期のゼミ本にはしよう。事務所からのメールチェック。膨大なスケッチ、写真、図面。一つのプロジェクトはまだ可能性の探求段階なのでとにかく可能なスタディを伝えるのだが、、もう一つは今週末プレゼンなだけに時間を勘案してデヴェロップする切り口が必要である。少し考え込んでしまう。そうこうしているうちに2時。

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