蔵春閣
午前中ゼミ、と思っていたのは僕だけで学生のカレンダーは来週が初回。というわけでなんとなく雑談。僕の最近の設計の話をしていたら終わってしまった。たまにはこんな緩い会話も楽しいかも(しかしこう言うのは愚痴に終わることが多い)。午後3年生の製図。課題はコンヴァージョン。谷口吉生の東山魁夷美術館のすぐそばに蔵春閣という三沢浩設計の建物がある。これがコンヴァージョンの対象。上杉謙信の横山城という城があった市内を一望できる丘の上にこの建物は建っている。学生と先ずは見学に行く。今年から赴任された新館長さんはこの建物が大好きらしく丁寧に細部まで説明をしてくれた。1967年にできたこの建物は結婚式場として使われたとのこと。当時結婚式は家でやるのが普通。つまりこの建物は結婚式場のさきがけであった。しかし今はその役目を終え、一部公民館的に貸出、一部オフィスとしてテナント貸し状態である。屋上には野外ステージと観客席があり、左を見れば市内を一望。右を見れば善光寺を一望。ここで記念写真など撮ったのだろうか??見学終了後、この課題の非常勤である広瀬先生が設計した倉庫をコンヴァージョンしたカフェに学生と立ち寄る。