シュルレアリスム
事務所で雑用。誰もいない事務所は寒い。亀沢町のコンペのデーターをダウンロード。1月,2月にコンペがた立て続けにあるというのも珍しい。締切は3月頭だから結構厳しい。しかし「北斎の町亀沢」はその昔菊竹さんが審査委員長でアーバンデザインのコンペがあったところ。そのコンペで僕らは実質的に最優秀賞をいただいた(最優秀該当なしだったが優秀賞数点の中では一番いい評価だったと勝手に思っている)。というわけで町の雰囲気は知っているつ。その時のアイデアが役立つだろうか?
午後帰宅して一人でランチを作って食べて、さて、谷川さんから頂いた『シュルレアリスムのアメリカ』みすず書房2009を読み始める。シュルレアリスムのまとまった本を真面目に読むのは初めてである。いきなり序章のタイトルが、ブルトンVSグリーンバーグ。いったいどうして?「・・・・つまるところ、本書はブルトンとグリーンバーグの言説を両軸として構成されるシュルレアリスム美術論であるといっていい・・・」ということだ。ちょっと乱暴だが20世紀美術はつまるところモダニズムとその他という2項対立図式におさまるということなのだろう。そして「その他」は「その他」で網の目状につながっている。本書はそんな網の目めぐりなのかもしれない。すでに1章は「ブルトンとピカソ」と題してプリティヴィズとの関連が語られる。参照されているウイリアム・ルービン『20世紀美術におけるプリミティヴィズム』淡交社1995はなかなか良書のようだ。ネット古本屋に注文した。