« 過剰の表現とは | メイン | 原稿 »

柳澤氏来校

午前中デザイン論の最後の講義。レポートの書き方の説明後時間があったのでリーテム東京工場の芦原賞受賞講演のパワポをつかって自作紹介。学生にはこの自作紹介がとても楽しいようだ。午後は製図第二の講評会。今日は柳澤潤氏にゲストで来ていただいた。先ずは彼に1時間のショートレクチャーをしてもらう。東京建築士会の住宅賞を受賞した「みちの家」から昨年末着工した塩尻の図書館などなど紹介してもらう。小さいものから大きいものまで徹底して道と壁柱を一貫したコンセプトとして貫いているのはお見事。講評会は僕が昨日選んでおいた28作品を発表してもらう。年々力がついてきているような気がする。柳澤氏からも「他大学に比べて一歩先を行っている」というような嬉しい言葉をいただく。しかし僕から言わせればまだまだ井の中の蛙。ビギナーズラック。この春休みにオープンデスクなどで勉強しないと、あっという間に低空飛行することになろう。講評会後セントラルスクエア(オリンピックの表彰式場)そばで懇親会。こうした懇親会で美味しいものに出会ったことはなかったのだが、今日はうまい。みそ仕立ての白子鍋と刺身がいけている。覚えておこう。最終で柳澤氏と東京へ戻る。塩尻のコンペ後から着工までの悪戦苦闘の話を聞く。技術的問題、市への説明の問題、構造評定の問題など。この建物の特徴は何と言っても構造である。厚さ20センチ長さ12.5メートル幅約1メートル程度の鉄板付きPC壁柱100枚近くで建物を支持するのである。スタッド付きの鉄板加工は松本で行い。それを埼玉のPC工場に運び12.5メートルのPCをつくり一枚ずつトレーラーで塩尻に運ぶと言う。建て方終了時は壮大な光景だろう。その時は是非見学したいものだ。長野にも久しぶりにいい建築ができる。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://ofda.jp/lab/mt/mt-tb.cgi/4023

コメントを投稿