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写真

昨番は姪っ子が泊まりに来た。今朝僕の部屋にやってきて、読み始めた本:アン=セリーヌ・イエガー著小林美香訳『写真のエッセンス』ピエ・ブックス2008を横取りして眺め始めた。小学三年生の彼女のお父さんは舞踏を取り続ける写真家である。さすがだなあと思っていると、トマス・デマンドの模型写真がお気に入りの様子。「これは模型写真なんだよ」と教えるとうなづきながら「まるでチョコレートのようね」と言う。確かにそう見える。さらにとある肖像写真を見ながら「この写真は何を伝えようとしているのだろうか?」とつぶやいた。これにはびっくりである。何時も父親が写真を見ながら「これは何を言おうとしているだろうか?」と聞くのだとか。午後事務所に寄って少し仕事。数名仕事をしていた。今日は正月、二日とは違ってかなり寒い。事務所の中も冷え込んでいる。やることを終わらせて早々に退散。風呂につかりながら佐藤克文『ペンギンもくじらも秒速2メートルで泳ぐ』光文社新書2007を読む。水中動物に測定器をつけて体温、水温、深度、加速度などを測定する。こうしたデーター取得に基づく生物学はバイオロギングサイエンスと呼ばれ、生物研究のフロンティアなのだそうだ。観測するなんていうことは小学校の理科程度のたいして知恵も能力も不要な学問の基礎のように思われるが、南極の海中でしかできないこととなった瞬間それはとんでもない高度で国家的(大学的?)科学になるというのも不思議なものかも(言い過ぎか?)?

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