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ナショナリズム

アサマの中で昨日読み始めた『民族とネイション』を読み終える。因みに昨日引き合いに出した「ナショナリズム」について、この本では様々な解釈が紹介されている。そのひとつに次のようなものがあった。「エスニックナショナリズム」と「シビックナショナリズム」という対概念である。これはエスニックな構成員のまとまりを重視する立場と、構成員については多様性を認めルールによる国家というまとまりを重視する立場とを対比させた概念である。前者の例は例えば東欧諸国の民族自決がそれである。後者の例は昨今のアメリカなどであろう。冷戦構造が崩壊しグローバル化が促進されればされるほど境界の意識は顕在化する。グローバールとローカルの拮抗は当分政治的にも文化的にも大きな問題である。午後大学でm2のゼミ。終わって多量なメールを確認返信。明後日のシンポジウムのパワポをチェック。「国際山岳建築シンポジウム2008信州」http://ims.shinshu-u.ac.jp/081211.pdfと題して僕も30分話し、その後数名のシンポジウム。30分しかない上にドイツ語の翻訳も入るので厳選しないと何も言えずに終わりそう。山岳建築について信州で会議をするなんていうことは典型的な文化的ローカリズムである。そしてこうしたローカリティをグローバルに連結させることはもはや時代の趨勢なのだろう。送られてきたカーサブルータスが「ニッポンの旅」特集。松本もいろいろ出ている。おっ、よく見ると明後日泊る予定の「旅館すぎもと」が小さくでいていた。有名な旅館なんだ。

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