« 変更 | メイン | 撮影会 »

7時半のアサマに乗る。眠い目をこすり『額縁への視線』を読み終える。著者の小笠原尚司は額装者。額を入れる対象とかけられる場所を見据え額のデザインをする。額は対象にとっては領域を確定するものだし、かけられる環境の中では家具のようなものだと言う。しかしそういう意識のお客さんはあまりいない。そうした中では書道家は額に対する意識が比較的高いと言う。なるほどかみさんと絵を見に行くとすぐに額を見ろ見ろと言うし額を観賞している。書家にとっては白い紙を限定する何かがとてつもなく重要なのである。7時半のアサマは長野に9時少し前に着き、大学に9時に着く。研究室でメールチェックして10時からキャンパスマスタープランの会議。今日で工学部の意見収集は終わりにして12月の全学部の意見を評価する総括会議へのまとめをしたい。幸い工学部長の意見を含めおおむね出し切っていただいた。こういうとき蛸足大学は楽といえば楽かもしれない。一キャンパス一学部だから利権争いが起きにくい。とは言え信大も本部キャンパスは学部が混在。ここは一筋縄ではいかない。
午後からm2のゼミ。笑って楽しいなあと言っていられる時期ももう終わり。でも今年も去年同様放任を貫き通す。学生諸君自力で頑張りたまえ。このあいだバートレットの校長先生も言っていた。学生は放っておいた方が伸びると。後は適度に意見するが手取り足取りやる気はない。
夕食後八潮のプレゼンへ向けての打ち合わせ。うちの学生はプレゼンがいつまでたっても上達しない。論文と違ってこちらは下手しても落第するわけでもなく、頑張れよと放っておくと彼らは本当に何もしない恐怖がある。そう思って一緒に考えていたら10時になった。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://ofda.jp/lab/mt/mt-tb.cgi/3935

コメントを投稿