« 林さん出版記念 | メイン | コンクリート打ち »

大分経由上海

9時40分のjalで大分へ飛ぶ。迎えの車に乗り1時間。昼食をとりクライアントエンジニアのIさんと敷地に行く。敷地の草は刈られ、地縄が張られ、1階、2階のレベルに足場が組まれ各部屋からの展望が見えるようにセットされていた。素晴らしい。と言いたいところだが、この地域特有の霧に包まれ景色は全く見えない。晴れていた時の風景を重ね合わせ想像力を働かせるしかない。事務所に戻り、施工者、現地の設計者、設備業者総勢10名の打ち合わせを始める。いきなりカウンターパンチを食らう。今日は欠席しているクライアントが風水を見てもらったところ駐車場上の浴室はまずいとのこと。設計変更を余儀なくされる。基本設計が終わっているというのに、、、トホホである。とにかく図面の説明、今後のスケジュールを確認したところで残りの打ち合わせをスタッフのyさんに託し退席。福岡空港まで送ってもらう。4時20分のjalで上海へ飛ぶ。福岡から1時間10分。東京へ帰るより近い。機中、中野京子『怖い絵』を読みふける。「ホロフェルネスの首を斬るユーディット」という名作。カラバッジョの有名な絵である。と思って見ていたらカラバッジョのものではなかった。アルテミジア・ジェンティレスキという画家のもの。もちろんカラバッジョも描いているのだが、それよりはるかにリアルで怖い。ホルバインの「ヘンリー8世」という絵がある。ヘンリー8世はエリザベス1世の父であるが、男の子が生まれず最初の奥さん(死んだ兄貴の妻)と離婚するために英国国教会を作った男である。そして2人目の奥さん(エリザベス1世の母)にも男の子ができなかったことからこの奥さんは死刑にしたというなんとも冷徹な男の絵はこれも男のエネルギーがみなぎる絵である。怖いというよりは脂ぎっている。
プードンでは迎えが見つからず、ロビーでしばらく佇む。リーテム中国の顧さんが待ち呆けている僕を見つけてくれた。タクシーに乗り込み大倉へ向かう。高速は大渋滞である。今日はやたら車に乗っている時間が長い。3時間かけてやっと大倉に到着。先週から現場にいるナカジと会い飯を食いながら状況を聞く。明日は施主定例。上海から専務が到着する。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://ofda.jp/lab/mt/mt-tb.cgi/3873

コメントを投稿