建材市場
8月26日
中国にはカタログ文化がない。カタログでものを選ぶ習慣がない。現物主義である。実施図面で書いていたことが本当にできるかどうか実はわからない。中国のカタログを見ながら図面を描いていたわけではない。日本にあるものを基本に描いていたわけである。そこで今日はゼネコン、プロマネ、クライアントとともにそうした「物」が本当にあるのか探しに行った。中国にはどうもいたるところに建材市場があるようだ。日本の日曜大工ショップなんていう規模ではない。材種ごとに巨大マーケットがある。最初に行った石材市場は石屋だけ数十軒ある。次に行ったカーペット屋には内装建材の店がやはり数十軒並んでいる。そして外装の金属屋。外装材の値段はもちろん日本より安い。石とアルミは㎡一万円。タイルは1000円台。塗装はリシン吹きつけのようなもので500円。フッソになると石なみである。次に行ったのは木材市場。日本同様突板がある。無塗装のものが数十種類ある。大きさは日本の規格とは違ってかなり大きい。チーク、シカモア、バーチ、オークあたりは使えそうだ。そして次はタイル。日本だとネットでカタログを探しながらなんとかお目当ての商品に辿り着くのだが、こちらではお店で探しまわるわけである。われわれ外国人にとっては少々大変な作業だが。