« 合理性 | メイン | 重厚 »

広さ、長さ、高さ

朝から来週末のワークショップで発表するための打合せ、うっ、なんだこれ?2週間でこれ?何してたの?なんて問い詰めたところで何かが進むわけでもない。仕方なく一緒に考える。もう小学生の先生みたい。最初の直感は面白いのに、そこから展開する力が無いのか、単に時間をかけてないのか?ワークショップに魅力がないのか遠くて面倒臭いのか?信大に来た当初はこんなの見たら烈火のごとく怒っていたのだが、最近だんだん慣れてきてしまった。教師失格?
午後のアサマに乗る。社内で読みかけの『磯崎新の都庁』を読み続ける。磯崎さんは僕等から見れば能力はもちろん天下一品としても仕事に恵まれたラッキーな人だと思っていたが、この自伝のような本を読むと、それなりに苦労されているのを知る。変な話だが、スーパースターの苦労話は自らを勇気付ける。事務所に戻り様々報告を聞く。k-projectの確認の疑義が役所から届いていたが、瑣末なものでほっとする。坂本昭さんから本の御礼で感想のお手紙と大阪の菓子が届いていた。スタッフと食す。美味である。こんな丁寧な対応をしてくれるなんて本当にありがたいいことである。夕食を食べてから、来月頭に行なう女子高校生を対象としたワークショップのパワポを作る。善光寺宿坊に一泊させて、一日目は東山魁夷館を見せて二日目は善光寺を見せる。宿坊でレクチャーするのだが、一枚目は「建築は何で出来ているの?」と言うタイトルにする。大学時代の教科書だった学会の「構造用教材」を探したら奇跡的に雑誌の間から出てきた。組積造と木造から何故鉄骨やrcが発展したのか、その理由を探していたら日建の小堀さん編著の本『広さ、長さ、高さの構造デザイン』建築技術2008が目に留まる。これだな。広さ、長さ、高さ、この人間の欲望と要望が鉄とrc発展の原動力。そういうストーリーは高校生には分かりやすかろう。ちょっとお借りします。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://ofda.jp/lab/mt/mt-tb.cgi/3776

コメントを投稿