恥かしい
朝一で会議。午後講義。そしてゼミ。ゼミの最後に即日設計。2時間で住宅。これまで住宅の図面を暗記させてきて、少しはその効果を期待したが、甘かった。まだまだ寸法がめちゃくちゃ。特に駐車場と階段は殆ど全滅である。先ず車の寸法があまりにいい加減。3メートル×2メートルなんて平気で書いている。3メートルの車って何?その上超絶技巧をこらして壁とのクリアランス10センチで車庫入れしてもドアが開かない。つまり人は出られない。階段はのきなみ2メートルしかない。全長2メートルの階段って梯子じゃないんだから登れないだろうそんなもの。まあ他にも赤ちゃん用の6人がけテーブルとか、奥行き1メートルの流しとか、はば50センチのトイレとか、まああげだすと笑っちゃうもの連発である。一晩酒無しで楽しめそうである。車のサイズを知らない建築家の学生ってドレミファを歌えない声楽科の学生のようなものだと思うのだが。ちょっと恥かしくないか?
飯を食って事務所からのメールをチェック。新しい仕事のスケジュールを見ながら、まあこれでやるしかない、と腹をくくる。案が出てくるだろうか?一抹の不安。いつもは、どこかで何かが出てくだろうと高をくくっているのだが今回に限ってそういう確証の無い楽観主義に立てないでいる。まあそんなペシミスティックになっても仕方のないことだが。