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alienation

6月23日
作曲家や振付家同様、建築家という職能も最終の表現はその職能だけでは実現できない。作曲家には演奏家が振付家にはダンサーが、建築家には施工者がその最終表現のパートナーとして必要である。もちろん世の中には作曲家兼演奏家もいれば振付家兼ダンサーもいる(建築家兼施工者というのはなかなかいないのだが)にはいるが。当たり前の話だがこの最終表現者が見事な技を発揮すればその作品は充実したものになる。そして最初の計画者(作曲家、振付家、建築家)はその作品ととても親和的関係になれるだろう。一方その逆の場合はその作品から疎遠な位置におかれ、寂しい気持ちになるだろう。
マルクスは人間(労働者)が自己の作り出したものであるにもかかわらずそれが他の制度(資本や生産手段)を介在することで、その成果物と疎遠な関係になることを「疎外」と呼んだのだが、これと似たようなことがここでも起こる。因みに疎外は英語でalienation。つまりつくったものが「エイリアン」化するということである。自分が生み出した物が自分にとってエイリアンになることが疎外である。
マルクスは資本主義における労働者の立場にたってこの疎外を問題にしたのだが、現代社会では上記アートシーンだけではなく、様々な場所で、計画者と遂行者の分離をひきおこしているように思う。つまり知的労働という名のものとに汗をかかない仕事が多く生まれている。そしてそういう場では様々な形で意識的無意識的を問わず疎外が発生しているのではかなろうか?そして発生しているにもかかわらず、現代社会はここに規約的な一線をひいてそれぞれの権利義務を明確にしている。このことによってますます「疎外」は目に見えないかたちで社会を蝕んでいるように思われる。もちろんその発生の強度は経済的弱者の側に不利に働くのであろうが。

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