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稲葉の最新の仕事

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午前中は輪読ゼミ。4年からm2まで坂牛研全員が出席するゼミ。この春は余り背伸びせず、誰でも分かる基礎的な読みものを選んでいる。今日は『ラスベガス』である。論旨は簡単なのだが、用語でつまずく。記号、サイン、象徴、などの言葉にひっかかる。こうした言葉は人によって微妙に使い方が異なるのでやっかいである。とりあえずソシュールとパースの定義を説明したがヴェンチューリの用法がどちらかに則っているわけでもない。輪読修了後恒例の名建築平面図暗記試験。今日はファンズワース邸。「こんな簡単な建物覚えて来い!」。と言いたくなる。プロポーションがおかしいもの続出。午後、4年の製図。こんな調子で終わるのだろうか?論点がおかしいとか言う前にやってこない奴が多すぎる。製図が終りアサマに飛び乗る。そう言えば同級生の稲葉なおとが先日メールで文芸春秋に写真を載せたと言っていた。キオスクで買って乗る。東工大の同期で最も名が売れているのは(だから金が儲かっているかどうかは定かではないが)稲葉であるhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A8%B2%E8%91%89%E3%81%AA%E3%81%8A%E3%81%A8。彼はマンションやホテルの著作で有名である(ついでにB‘zメの稲葉氏のいとこであることでも有名である)。最近は紀行文を書き沢木耕太郎賞を受賞した。
と宣伝はこのくらいにしてその中身はというとなかなか見ごたえがある。「名匠が遺した宿」と題して村野藤吾と吉村順三の宿11を自らの写真と文章で紹介している。計18ページ。お見事。昨年彼は銀座の資生堂ギャラリーで「ザ・ホテル」と題した写真展も決行した。いつの間にか写真家にもなっているスゴイ奴である。まあ時間があったら本屋で立ち読みしてみください。

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