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コンヴァージョン

5月18日
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事務所のスタッフとそお奥方含めて5人で8時半の特急ひたちで水戸へ。目指すはR社創業の地。ここに明治時代に建てられ移築解体された木造2階建ての擬洋風建築が建っている。現地で信大からH先生以下4名の院生学部生と合流。10時からこの建物の実測調査を開始。この建物は某銀行工の機関紙での「茨城の近代建築」という特集にも掲載された。しかし全くメンテナンスされておらず痛みは激しい。更にもともと洋裁学校だったものを移築解体してこの場所に立て直した時にいろいろな変更が加えられた形跡があり本来左右対称のファサードであるだろうものが微妙にアシンメトリなのである。まるでモディリアーニの肖像画である。味があるといえば味がある。とにもかくにも創業の場所としてこの建物を再利用したいという希望でどの程度のことが可能かを調査したというわけである。またこの明治の建物の背後にはこれも他の場所から曳き屋されたという昭和初期の風情のある純和風建築が残っている。こちらも保存論争が繰り広げられたが損傷がひどく、解体の運命となるかもしれない。古いガラスや手の込んだ建具等ついている。誰か部分的にでも再利用したい人はいないものだろうか?だだ崩壊を待つのは忍びない。

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コメント

事務所のKJMさんが、葉山のお施主さんの好みで、古で建具など探しており利用できないかとのことです。

もう設計も終わっており、必要なのは恐らく半年後とかだと思いますが、多分取り壊し前です。解体前に物色して持ち帰るなどのことがありえますでしょうか。

あると思います。

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