レビュー
4月11日
朝一で茶室の現場、仕事のクオリティは及第点だが、工期はやや遅れ気味。しかし施工図を描いてくれないので事務所の負担が多すぎる。工期が短いからいいものの、長い工期をこんなやり方ではとても出来ない。工務店選びは今後慎重に行なわないといけないな。10時過ぎに早稲田に到着。文化構想学部での講義初日。文学部キャンパスはその昔よく足を運んだが校舎の中まで入ったことは無かった。非常勤講師用の教員ロビーを訪ね迷路のような校舎の中を歩く。昔の建物で階段の勾配が緩く、手すりのディテールが見事である。村野デザインである(と思う)。ロビーで一日目の教員アシスタントと会い、講義室へ。教室は定員30人。そこへ40名近い学生が来たのでむんむんする。全員文化構想学部の2年生。9割が女子である。まるで女子大。8回の講義と4回の学生発表の全容を説明したhttp://ofda.jp/w_lecture/。寝る子は0。とりあえず合格。講義を終えキャンパス内で弁当を買ってカフェで食べる。事務所に戻る地下鉄で読んでいた本が残り100ページくらい。曙橋を降りて最後まで読みたくて近くのカフェに入る。カプチーノを飲みながら小一時間。読み終わる頃には全身タバコの煙に燻された。
事務所に戻りk-projectの今月内に決めなければいけないことを箇条書きし、まずは空調、排水、照明の概略を二人でまとめる。次に換気採光なのだが、開口デザインのコンセプトを考える。インテリアの構造システムのデザインと整合する形にしていくことを確認。スタディはパースを書きながら。もう少し時間がいる。
4時頃『言葉と建築』の講義を受けたいという方が来所。僕に質問したいことをかなり入念にまとめてきたようで。さながらインタビューのようだった。バイトもしたいということだったが、現在はする場所もないのでとりあえず断る。夕刻バイトの竹田君が登場。6時頃k-projectの事務所内レビューを行なう。隣地の建物との関係性について伊藤君からなかなか面白いサジェスチョンを貰った。それは彼が松原の家で考え続けていたことなのだろう。今後仕事も多いし、新人も多いから是非レビューの機会を多く持ちたいところである。