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作法

3月16日
午前中あちらこちらにメールを打ってから、新しい住宅の総事業費の予算の枠組みを作り契約書の案を作成し、スタッフにメール。この事業費の枠組み作りを間違えると後々自分の首を絞めることになる。最初にクライアントとしっかり予算の全体像を認識しておくことがプロジェクトの進行にとても大きな影響を持つ。
午後は講義のホームページ作りのために写真を選び、イントロの文章を8講義分一気に書く。飯もそこそこに書きまくったらさすがにへとへと。そのまま長野に行こうかと思ったが一風呂浴びてからでかけることにする。ゆっくり風呂で新聞を読む。車中身体論叢書の第二巻『コミュニケーションとしての身体』を読む。挨拶行動の分析を読んでいると昨日のダンスにおけるコンタクトインプロビゼーションが蘇る。また音声コミュニケーション論では、音声-応答と同時発声という二つのコミュニケーション形式が何故起こるかについて分析している。それによれば、その理由は文化の中にこうした二つの形式が身構えというカタチで埋め込まれているからだと説く。身構えとはつまり社会における所作の作法ということなのだろう。日本文化はこうした作法をストイックに洗練させてきたところがある。しかしそうした洗練は何時の時代でもそうだろうが重視している人もいれば疎んじている人もいる。僕はどちらかと言うと自分の身に降りかかれば後者であるが日本文化という広い意味で見ればどこかで継承されるべきだと思っている。まあこう言う考えは所作に限らず伝統といわれるもの全般に対してそうなのだが。

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