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精神

今年最初のA0の勉強会。今日読んだ、ロマン主義の誤謬は分かりやすいところではあるが、1時から6時まで英文とにらめっこして疲労がたまる。夕食をとって風呂に入り、植田実の『都市住宅クロニクルⅡ』みすず書房2007をめくる。目に付いた記事だけ飛ばし読み。篠原一男のハウスインヨコハマに対する賛美が書かれている。徹底した生活空間の排除とその抽象性への驚嘆が綴られている。そうした空間性は篠原が数学者であったことと無縁ではないように思う。彼は心から数学の中に美しさを見ていた。つまり世界を理性の精神でつかまえようとしていた。デカルトのように。食べものとか、着るものとか、下手をすると住む所それ自体、その物体自体に彼は全く興味がなかったのかもしれない。彼の作りたかったのはその精神性だけだったのかもしれない。今となってはそう思えるのである。

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